【税理士】+【IFA】で行う、これからの資産運用コンサルティング

夫婦間のお金のやり取りにも税金がかかる??

2018.11.22 相続コラム

 夫婦間のお金のやり取りにも税金がかかる??

 

 今回は、夫婦間のお金についてちょっと考えてみたいと思います。

 夫婦間のお金のやりとりに税金がかかるなんて考えたことがある人は少ないでしょう。

仮にセレブな夫が妻に200万円もするバックを買ってあげたとしても、たとえ月の家計費が50万円を超えていたとしても(年間600万円超?)、それをもって「贈与税を払いなさい!」と言われることは基本的にはありません。

こう聞くと「そうよね。夫のお金は妻である私のお金だもの。当然です。」と思われる方もいるかもしれませんが、そこがちょっと違うのです。 

なぜ贈与税がかからないのかというと、それは贈与ではないからなのです。夫が買った200万円のバックも、毎月渡される高額な家計費も夫の財産であると考えられるからなのです。ちなみに、奥様にねだられて奥様名義で高級車を購入、なんて場合は基本的には贈与です。他人名義のものを購入した場合は、それがたとえ奥様であっても贈与税の対象となってしまいます。

 話しを戻して、では、贈与ではなかった行為はいつ問題になるのか。それは、相続が起こった時です。

「夫からもらった年間600万円の家計費はすでに使い切ってしまって、影も形もありません」、なんてことであれば、よい?のですが、もしその家計費を原資にコツコツと貯蓄をしていたとしたら・・・

その貯蓄は、たとえ妻名義の口座に入っていたとしても、夫の相続財産ということになるのです。

 でも、この話を聞いてすぐに納得する奥様はあまりいません。

みなさん口を揃えて、「これは私の財産です!」とおっしゃるのです。

私も主婦ですから、奥様のお気持ちはよくわかります。でも、税務署はわかってはくれません。

税務署からすれば、夫が稼いできた財産は、たとえ奥様名義の口座になっていても夫の財産なのです。もちろん、奥様がご自分で稼いだものや、奥様の親族から相続などでもらったものまで「夫の財産だ」なんて言うことはありません。あくまでも、夫が稼いできた、もしくは、もとは夫の財産だったものが対象です。

 

最近では「専業主婦のヘソクリは、相続税の対象となる」という話は、耳にする機会もあるのでは?と思いますが、残念ながらみなさん我がこととして理解してはいません。この話をするとみなさんとても不機嫌になって、「これは夫にもらった私の財産です。」とおっしゃいます。しかし、もしそうなら、それを証明しなければいけません。証明できなければ、残念ながらこれは夫の財産ということになってしまうわけです。将来、このような事態を避けたいのであれば、ご主人から財産をもらった証拠(贈与契約書や非課税を超える場合には贈与税の申告をするなど)をちゃんと残していただきたいと思います。「夫婦間でそんな水臭いこと」などといわず、相続税の課税対象になるかもしれないというご夫婦は是非対策しておいていただきたいと思います。