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無計画な熟年離婚は、はた迷惑??

2018.11.23 相続コラム

無計画な熟年離婚は、はた迷惑??

 

最近私のクライアントである社長(60代後半、未婚男性)に彼女ができたらしい。今迄身なりにあまり気を配らなかった社長が、髪を染めてみたり、近所の居酒屋ばかり行っていたのに、ホテルのバーでカクテルを飲んだとか、高級鉄板焼店でウン万円も使ってしまったなどとうれしそうに話していました。

社長は未婚だし子供もいない。誰に迷惑をかけるわけでもないから、十分恋愛を楽しんでいただきたいと思います。でも、再婚、特にお子さんのいる方の場合は、そう単純な話ではありません。

「70歳になる父が15歳も年下の女性と同棲を始めたんです。母が亡くなってからまだ一年しかたっていないのに。。。」先日Aさんからこんなご相談を受けました。奥様をなくしたAさんの父は、一年もたたないうちに「さみしいから」と結婚相談所に行き、今の彼女と出会ったとのこと。

いくつになっても恋愛をするのは自由だし、子供としても親が一人でさみしく暮らしているよりも、連れ合いを見つけて楽しく暮らしてくれた方がありがたいという考え方もあります。しかし、問題はその先にある相続。ご相談者Aさんも「父の財産は母が内助の功で父を支えて築き上げた財産なんです。父が彼女と住んでいる私の実家も私たち家族の思い出の家。父が同棲相手と入籍をしたら、その財産の半分が彼女のものになるんですよね、なんだか納得できません。」とおっしゃる。ご意見ごもっとも!そもそも、配偶者の法定相続分が多いのは、「夫の財産は夫婦が力を合わせて築き上げたものである」という考え方に基づいています。でも、熟年再婚の場合はこの考え方にはそぐわないのです。

仮にAさんの父が70で再婚した場合、ここからは財産を築くのではなく、消費する一方だけ。にもかかわらず、入籍した時点から配偶者として財産の半分をもらう権利を後妻さんが持つなんて、子供として腑に落ちないのは無理もないところですよね。

熟年再婚をする方には是非、その先の相続、そして介護についても真剣に考えてほしいと思います。結婚なんておめでたい話の時にそんなことを言うのは気が引けるかもしれないけれd、問題を先送りにすると後で後悔することになるかもしれません。婚姻届けを出すときには是非遺言書をセットで書いていただきたい。もう一ついうと、お墓をどうするかというのも考えておいてほしい。Aさんのように前妻さんと死別している場合、前妻さんの眠るお墓に後妻さんが入るというのも複雑である。自分の幸せのために、残された子供たちが困ったことにならない様、大人の分別をもって熟年再婚を検討していただきたいと切に願うのであります。