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相続対策は計画的に!

2018.11.24 相続コラム

相続対策は計画的に!


「相続対策のために、保険に入ったんですが、これでいいのか見ていただけませんか?」セミナー後の相談会でこんな相談を受けました。相続対策に生命保険が有効だと聞いたので、慌てて入ったというのです。

 「え?どんな効果があるかもわからず、保険に入ったということ??」とちょっと驚いてしまいましたが、こういう方は結構いるのです。
平成27年から相続税の課税ラインが引き下げられ、これをきっかけに、相続対策を始める人が増えてきています。相続に関心を持っていただくことは、とてもいいことですが、これが思わぬ弊害を生んでいます。

一つは、冒頭の方のように、聞きかじりの知識で無計画に相続対策をしてしまうこと。その結果、かえって財産を減らすことになったり、家族が不仲になったりしてしまうこともあります。ちなみに、その方は5000万円の90歳定期に加入していました。保険加入の目的は「相続税対策」だそう。正直、とても相続税対策に有効なものではありません。そもそも、その方、自分の財産にどの程度の相続税がかかるかさえもご存知ない。しかも、この契約では90歳を超えて長生きをしたら、保険はでないことも理解していませんでした。

 もう一つの弊害は、多くの人がにわか相続の知識を持つようになったことで、権利意識が芽生え、かえって遺産分割をむずかしくなってきたということ。

 「ほかの兄弟に頼まれて、親と同居したのに、いざ相続になったら「親の面倒をみたことは遺産分割とは関係ない」と言い出して、兄弟は平等に相続を受けるがあると言われた。」

「何十年も前に、私が海外留学していた話を妹が持ち出してきて、お姉ちゃんはその分いっぱいもらってるんだから、相続では妹が遺産を多くもらうと言ってきかないのです。」

などなど、いろんな話を聞きます。確かにみなさんよく勉強されています。

このように、相続が以前より身近な存在になったが故に、なお一層タダシイ相続対策が必要となってきていると思うのです。タダシイ相続対策とは、自分の財産や家族関係などの現状を把握し、相続になった場合にどんなリスクがあるのかを知ることからはじめます。これは、なかなか面倒な作業です。

しかし、ここを怠れば適正な相続対策はできません。