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タンス預金ってどうなの??

2018.11.25 相続コラム

タンス預金ってどうなの??

最近、金庫が売れていると言います。

以前ご相談にきた男性が「先生そろそろ預金税がかかるという噂を聞いたのですが。」と聞かれたことがあります。ゆくゆく金融機関にもマイナンバー制度が導入されると、預金残高にも税金がかかるのではないかという噂が流れていたようです。(現在そんな事実はありません・・)

そんな今だからこそ、金庫が売れているのでしょう。確かに、普通預金に預けていても金利なんてつかないし、預金を引き出した時に手数料を取られたりする。私のお客様では、銀行がつぶれたら困るからと金庫に現金を持っている年配の方もいます。このような理由でタンス預金をするのは構いませんが、中には黒い心(?)でタンス預金をする人もいるようです。

タンス預金の申告漏れも立派な脱税です。

以前テレビに出た時にゲストの方から「タンス預金は、税務署にはわからないんじゃないですか?」と質問されました。あまりに突然の質問だったので「わからないかもしれないけど・・・」などと答えてしまいましたが、そもそもそんな黒い心でタンス預金を相続税の申告に載せないなんてことをしたら、それは「脱税」です。脱税なんて、金の延べ棒を床下に隠したり、海外に資産をフライトさせたりなんて大掛かりなものを想像するかもしれませんが、タンス預金の申告漏れも立派な脱税です。脱税は犯罪です。もちろんしてはいけません。

では、脱税云々は別として、税務署がタンス預金をみつけられないのかどうかというと、私個人としては、タンス預金も税務署は見つけるだろうと思っています。

そもそも、タンス預金といっても元は、預金などなんらかの金融商品だったり、どこからかの収入だったりするはずです。相続の現場では、預金通帳などから多額の引き出しがあればそれがどこに行ったのかを確認します。税務署には調査権限がありますから、過去何年にもさかのぼって金融機関の入出金履歴を照会します。不明な出金がいくつもあるようだと、タンス預金を疑う可能性は十分にあるのです。また、同時に配偶者や子・孫の金融機関の履歴も確認してきますから、相続税の調査で生前贈与などが発覚することも多々あります。

税務署は、故人の生前の収入も把握しています。その収入にみあった遺産がない場合も、隠し資産がないかと疑ってきます。税務署の調査能力は相当なものです。以前、奥様も知らない海外の口座を税務署が見つけ出して、相続税の修正申告をしたという方がいらっしゃいました。奥様は「私たちではみつけられない預金をみつけてくれたのだから、税金が少し高くなっても手取りが増えたわ。」と喜んでいました。

タンス預金にしておけばわからないでしょ

とにかく「タンス預金にしておけばわからないでしょ」などと思ってはいけません。万が一、脱税がばれた場合、仮想隠ぺいをしたということになり、重加算税(納税額の35%ないし40%)に加え延滞税(年利7.3%最初の2か月は2.6% 平成30年までの期間の利率)がかかります。いや、それだけではなく「相続税の配偶者控除」や「小規模宅地等の評価減」など大型の節税が見込める制度の利用もできなくなって、多額の相続税がかかることになってしまいます。

というわけで、「タンス預金はばれないでしょ」などと、軽い気持ちで言っている方がいたら是非とめてあげてください。